サヴォワールフェール | DIORMAG

18th 9月
サヴォワールフェール

ジェニファー・ローレンスのドレスのサヴォワールフェール

メゾンのミューズのために、アーティスティック ディレクター、マリア・グラツィア・キウリは、ムッシュ ディオールが大切にしていたドレープの芸術を思わせるこのチュールのクリエイションを特別にデザインしました。そして、生地の準備をし、彼女の寸法に合わせて作られたマネキンの上でドレスを組み立てたのは、モンテーニュ通り30番地のアトリエで作業するお針子たちです。

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Sophie Carre

11th 9月
サヴォワールフェール

パンプス「J’adior」のサヴォワールフェール:ビデオ

11th 9月
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パンプス「J’adior」のサヴォワールフェール

リボンの小さな結び目は、いつのときも最も高く評価されるフェミニンなアクセサリーのひとつです。女性の衣服のどこにも見当たらないということは、ほとんど稀なのです」。自著『Petit Dictionnaire de la mode(ファッション小事典)』でクリスチャン・ディオールはリボンについてこのように記しています。そして、マリア・グラツィア・キウリがディオールの最初のショーで披露したパンプス「J’adior」には、職人技による刺繍のリボンが装飾されているのです。

このシューズの製作をたどるには、まず、フィレンツェ郊外の家族経営の刺繍工房に足を向けてみましょう。数100ものボビンが並ぶ中、お針子たちの慎重な視線を受けて、オフホワイトのリボンにブラックの « J’adior » がミシンによって浮彫り装飾されていきます。« J’adior » のサインはたった1本のブラックの糸で刺繍されているため、1文字ごとに糸を手作業で切断しなければなりません。シミ防止加工を施した後、お針子たちは大きなオーガンザのパネルの上に置かれたリボンを裁断していきます。ひとつのリボンを制作するのに75,000針もの縫い目が必要となり、この装飾を仕上げるのに1足分で3時間半を要します。
次は、メゾンのアトリエに移動して、6.5センチヒールのこのブラックパテントカーフスキン パンプスの仕上げを見ていきましょう。« Pied-de-chèvre »(ヤギの脚)と名付けられた歴史あるこのヒールは、1962秋冬オートクチュールコレクションでデザインされたモデルにインスピレーションを得たものです。
わずかな曲線のフォルムが特徴のこのヒールは、極めてシンプルながら、軽やかでカジュアルな足取りをもたらします。この仕上がりを得るために、ヒール職人は、デザインとバランスが理想的に調和する完璧なシルエットに至るまで樹脂を加工していきます。一方、靴型職人は、デッサンをもとに、木材から靴型を彫り出し、今度はモデリストがこの木型を使ってレザーパーツの型紙を制作していきます。職人は1枚のポリ塩化ビニルシートを木型の上に置いて、パンプスの主軸となる線をなぞっていきます。型紙の準備ができたら、今度はレザーを選択する作業です。職人はその研ぎ澄まされた視線でレザーを吟味し厳選する一方、その手ではレザーを巧みに触って査定し、欠陥がないか確認していきます。シューズの品質は、レザーの選別とともに始まるのです。
レザーを32のパーツに切り分け、各所に配置した後、職人は、パンプスの甲の部分にあたるアッパーを「J’adior」の正確な採寸に沿って作られた木型の上に配置します。次に、そこに蒸気を当て、温度変化を利用してレザーを成形していきます。これはすべて、職人の直観を頼りにした作業です。職人は側面を折り曲げてパンプスのつま先を作り、鋲を打ってすべてを中底に固定します。中底とは、その厚みの中に薄い金属板を収めたソールのことです。次に、ヒールを金属の針で留め、さらに数本の鋲を打って固定します。こうすることで安定性が保証されます。職人は手作業でソールを固定した後、機械を使ってプレスします。完成

21st 8月
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Dioraddict」オブリーク キャンバス バッグのサヴォワールフェール:ビデオ

21st 8月
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Dioraddict」オブリーク キャンバス バッグのサヴォワールフェール

タイムレスなフラップバッグを再解釈した新しい「Dioraddict」。マリア・グラツィア・キウリはメゾンのコレクションに宿るあらゆるモダニティを吹き込み、真のタイムレスを生み出しました。そのキャンバスの原点はメゾンのアーカイブにありました。1967年にマルク・ボアンがデザインしたものを、今年、マリア・グラツィア・キウリが再び取り入れたのです。

Dior Oblique」ショッピングバッグと同様、このバッグの製作も50年前にこのグラフィカルなモチーフの生地が作られたフランドル地方の家族経営の織物工房で始まります。完成した布地は、フィレンツェ郊外にあるメゾンのレザーグッズ工房へ。ここで、職人たちは、型紙を使って生地を裁断し、ブルーカーフスキンで23のレザーパーツを制作します。続いて、クラスプを組み立て、バッグのすべての縁に3層のブラックペンキを塗り、仕上げのニスを塗っていきます。24時間以上乾燥させた後、ゴールドのリボンに « Christian Dior Paris, made in Italy » の文字をエンボスし、内ポケットの真下にあしらいます。この段階で、「マルカプント」ステッチを駆使してバッグの全パーツを組み立てていきます。これはグラフィカルなデザインが特徴で、トランク製造職人のサヴォワールフェールから取り入れたステッチです。そして最後に、取り外し可能なゴールドメタルチェーンと、レザーのケースにそっと収められた鍵をバッグに取り付けて、完成です。

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