2019 クルーズ コレクションショー

2018年05月25日 - シャンティイ、フランス - 20時30分 (GMT+1)

 「(本巻に)登場する女性たちはそれぞれ、ひとりであり、多数であり、彼女自身であると同時に、多くの別人でもある。その中には著名な人物もいれば、あまり知られていない人物もいるが、いずれにしても、つねになんらかの特徴において彼女に似ているのだ。」ニコル・ロロー、『La Grèce au féminin(女性のギリシャ)』

「escaramuzas(エスカラムサ)」はメキシコの伝統的な女性騎手。「charreada(チャレリア)」と呼ばれる、観衆を前に複数の種目を披露する馬術競技に、男性と同じ資格で参加する権利を要求しました。彫刻を思わせる身体に纏った衣装は、ゆったりとしたスカート、刺繍、カラー、大きなハット、花々など、女性騎手のフェミニンな側面を強調。ディオール ウィメンズ コレクションのアーティスティック ディレクター、マリア・グラツィア・キウリにインスピレーションを与えました。2019 クルーズ コレクションのクリエイションのために現代的な手法で解釈したこれらの要素が、伝統と自由を組み合わせます。

ゆったりとした斬新なスカートに合わせた、身体の線に沿うジャケットが、ほっそりとしたウエストを強調し、ハイベルトがアクセントを添えています。コレクションに軽快なリズムを刻む、様々な素材。トワル ドゥ ジュイのようなフランス服飾製造に伝統的に使用される素材を新たに解釈し、モダンなデザインに。野生動物たちが登場し、トラやスネークの姿が見られます。ときに軽やかに、ときに豪華に広がるレースは、プリーツをあしらったフリルとして重なり、あるいは丸みを帯びた完璧なヘムラインを描きます。レースを美しく引き立てるブラック ラバーブーツが生みだす、現代的なアイテムとのコントラスト。チュールのアンダースカートと「バー」ジャケットはその姿を変え、毅然とした態度を表明。力強いレッドで、重ね合わされたパウダーカラーで、チュールが晴れやかに広がります。

団結した女性たちの強さが思い起こさせる、自由な創造性の形式を共有しながら職人技の伝承を守ってきた女性同士の友愛。マリア・グラツィア・キウリの心をとらえて、典型的な服飾素材の数々を取り上げ、現代的な技術で再解釈することへと駆り立てました。古代の激動の美を象徴するアマゾネスのイメージもまた同様に、マリア・グラツィア・キウリの創造性を刺激し、スポーティなスタイルの観点で、ジャンルにとらわれないワードローブを探求するよう促したのです。日本のコットンジャケットに合わせられたのは、多彩なフォルムのパンツ、キュロットスカート、そしてプリーツが「Drags」モデルを彷彿とさせるスカート。オートクチュール アフタヌーンドレス「Drags」は、クリスチャン・ディオールが1948 春夏 コレクションのためにデザインした作品です。装いを完成させるのは、マリア・グラツィア・キウリが再解釈したアイコニックな「サドル」バッグ、さらに、ホワイトあるいはストライプのメンズシャツ、洗練されたブラックタイ。

コレクションはまた、チリの女性作家イサベル・アジェンデのデビュー作『精霊たちの家』にさりげなく触れながら展開していきます。イサベル・アジェンデが描きだす、自立した女性の人物像。つば広のストローハットは、スティーブン・ジョーンズの制作。ハットとともにルックを構成するホワイトドレスには伝統的な手法で刺繍が施され、レースのインサーションに使われたブラックがグラフィカルなスタイルを演出。シャンティイは伝統的なレース編みだけでなく、素晴らしいフランス馬術の伝統に結び付いた街。今回のコレクションにまたとない特別な舞台を提供してくれます。

シルエット

マリア・グラツィア・キウリのインタビュー

ピーター・フィリップスのインタビュー

360度パノラマビデオ

La vidéo 360°
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