The Tree of Life(生命の木)
ウクライナ人アーティスト アレシア・トロフィメンコは、1982年にヴィルチャの町に生まれ、現在の生活と制作の拠点であるキエフにある国立美術建築アカデミーで学びました。マリア・グラツィア・キウリは、絵画と刺繍を融合した生命の木の作品を見て、2022-2023 秋冬 オートクチュール コレクションショーのセットデザイン制作を彼女に依頼しました。コレクション全体を通して表現されたこのシンボルは、コレクションにその意義を与えています。
ウクライナの伝統に織り込まれた記憶やパーツを、本質的でパーソナルな方法で融合させるアレシア・トロフィメンコ。その表現方法は、大規模な舞台セットでも受け継がれました。ショーのステージのために創られた「The Flow*」と命名された図像的なプロジェクトでは、生命の木はチャーナキヤ工房とチャーナキヤ工芸学校の刺繍で制作したブーケと並べて飾られています。
伝統的なシンメトリック構造が象徴するのは、フェミニニティ、継続性、そして輝かしい未来。規則的に区切られた空間の中で、作品とアーカイブ写真が、一連のウクライナの風景との対話を繰り広げます。これらの写真は、人間性の深淵なる価値と、流れゆく世界で生きる私たち居場所を表現しているのです。
メイキング
*Solomia Savchukのキュレーションによるプロジェクト。
© Adrien Dirand © Sophie Carre © Olesia Trofimenko © Chanakya School of Craft