ディオールの取り組み

美しさのみを次世代へ継承すること

美しさのみを次世代へ継承すること

ディオールが掲げる「美しさのみを次世代へ継承する」というビジョン。それは具体的に2030年までに、スコープ1、2、3の二酸化炭素排出量を46%削減し、地球の温度上昇を+1.5℃に抑えるパリ協定の目標に歩調を合わせることを意味します。さらに、生物多様性を守るために力を結集し、花の栽培をその原動力とすることです。

私たちの活動の中心には、ムッシュ・ディオールから受け継いだ花への尽きない愛があります。その愛は、ディオールが世に送り出す一つひとつのディオール フレグランス、スキンケア、メイクアップ クリエイションの原点。パルファン・クリスチャン・ディオールでは、花を栽培し、保護し、生態系へ再導入することで、花々のパワーを生物多様性の回復に活用することは責務であると考えています。

ポジティブな変化

パルファン・クリスチャン・ディオールの持続可能なビジョンと戦略を策定するにあたり、専門家、顧客、NGO、学生など、内外から幅広くヒアリングを行い一から築き上げました。こうしたビジョンは、新しい持続可能なアプローチを踏み出すための明確な指針となっています。この計画は、下記の5つの主要な支柱で構成されています。

サステナビリティへの声

ディオールでは、進歩における影響を注意深くモニタリングし、全ての領域において意欲的な行動が必要であることを認識しています。新しいオペレーション方法の発展に向けて、よりポジティブな変化の種を撒くことができるよう、多くの人々と力を合わせます。

生物多様性を回復させる花栽培

ラグジュアリーな美の世界においてディオールを唯一無二の存在たらしめる象徴的な成分は、すべて花を原料としています。だからこそディオールでは、世界42ヶ所に点在するディオールガーデンやパートナー ガーデンの生態系を回復させるために、花のパワーを活用し、花に関する専門知識を守るために力を注いでいます。

持続可能な成分へ加速

1 0 0 % ディオール ガーデン及びパートナー ガーデンで栽培される自然原料のすべてが、2026年までに倫理的バイオトレード連合(UEBT)認証を受ける予定です。
1 0 0 % ディオール ガーデン及びパートナー ガーデンでは、2030年までにすべてオーガニック栽培もしくは再生型農業へ移行します。
1 0 0 % ディオール ガーデン及びパートナー ガーデンでは、2030年までに最低でも一つの生態系プロジェクトを近隣地域で展開します。

豊かでポジティブな足跡を残すために

生物多様性の保全と回復における花の役割への理解が深まるよう啓蒙活動を行うことは重要です。

LVMHリサーチの専門家と共に、ディオールは、ユネスコ「人間と生物圏計画」と倫理的バイオトレード連盟(UEBT)の専門家と連携して、生物多様性と地域に対するポジティブな影響を高めるために取り組みます。

ポジティブな変化の種と開かれたイノベーション

初の再生農業に特化した農業キャンパス「HECTAR」とのパートナーシップの一環として、再生型花栽培*に焦点をあてた教育プログラムを開始します。


*再生農業で行う花栽培

6 0 2025年までに、60人の学生が再生型花栽培*のトレーニングを終えます。 *再生農業で行う花栽培

地域経済の発展

パルファン・クリスチャン・ディオールは、地域へのサプライチェーンの影響について特に注意を払っています。15年以上にわたりディオールは、グラース地域において「Les Fleurs d'Exception du Pays de Grasse」に所属する10件の花農家と長期的なパートナーシップを構築。そうした活動は、歴史的な香水発祥の地における花栽培の復興に寄与しました。

美しさが変わらず咲き誇るために

美しさのみを次世代へ継承するということは、地球の温度上昇を+1.5℃に抑えるパリ協定の目標と歩調を合わせることを意味します。科学に基づく抜本的な削減目標に取り組み、気候変動に対して意欲的で包括的かつ透明性の高いアプローチを設定することで、美容業界を牽引します。

科学に基づいた削減目標

2021年10月、ディオールの二酸化炭素削減計画は、科学的な目標イニシアチブ、そして国連グローバル・コンパクト、世界資源研究所、WWF(世界保護基金)、CDP(カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト)からなる共同イニシアチブにより認められました。ディオールのアプローチが強固であることが客観的に証明されました。

優れたエコデザイン

製品のライフサイクルの全ステップにおいて、二酸化炭素排出を削減するために、ディオールはすべての製品ラインにおいて低炭素デザイン化を進めます。よりシンプルな、軽量化された資材やリサイクル材を採用し、化石原料由来プラスティックの使用を徐々に廃止し、使用廃棄物ゼロへ取り組みます。


0 % 2028年までに化石原料由来のプラスティックの使用をゼロにします*

低炭素輸送

継続的に炭素排出を削減するために物流システムを再考します。空輸か海上輸送かの選択を最適化し、輸送距離を削減し、輸送される荷物のボリュームを削減するためにパッケージの縮小化に取り組みます。

5 0 % 2030年までに低炭素輸送を50%増加させます。

低炭素エネルギー転換

使用エネルギー消費や低炭素排出を削減し、再生可能エネルギーへの転換を目指します。

1 0 0 % 2026年までに自社拠点の使用電力を100%再生可能エネルギーに切り替えます。

生態系の保護と回復

循環型社会と製品の魅力を両立

すでに1953年の時点で、ディオールでは贅沢な耐久性の高いリフィル式ケースを採用した製品を発表していました。2006年以降、最高峰スキンケア シリーズ「オー・ド・ヴィ」が詰め替え可能なパッケージで登場。現在では、ソヴァージュをはじめプレステージ、ルージュ ディオールなどのにリフィル式容器が採用されています。ディオールの販売拠点やEコマースにおいて、パッケージのエコデザイン化を進めることは私たちの責務です。

向上するエコデザイン容器

パッケージは、製品を守り、ラグジュアリーな美の体験をお届けする上で重要な役割を果たしています。しかし、自然資源を使ったパッケージ製造は、二酸化炭素排出という環境フットプリントを生じさせます。ディオールはさらに一歩前進し、新しい、より持続可能な販売方法を実現するために取り組みます。

ディオールのコミットメント

0 % 2028年までに化石原料由来のプラスティックの使用を停止(*)。
5 0 % 2030年までに製品毎、もしくは処方グラム/mL毎に50%削減。
1 0 0 % 2028年までに100%の製品がリフィル式パッケージに移行。

循環型社会に向けたイノベーション

Eastmanとのパートナーシップにより、LVMHはフランス国内に新しいプラスティック再生利用施設を設立し、循環性の向上に力を注ぎます。こうした新しい技術によって、Eastmanは既存の製造プロセスに比べて二酸化炭素排出量が80%低い高品質プラスティック材を生産できるようになり、2028年までに化石原料由来のプラスティックを排除するディオールの取り組みに大きく貢献します。

DIOR.COMのギフト包装をリニューアル

オンラインショッピングが飛躍的に増加している今日、そうした活動の派生的な影響を最小限にすることは私たちの責務です。

1 0 0 % オンラインでご購入いただく製品の100%は、FSC認証のエコパックで包装されています。
1 0 0 % 100%再生ボール紙を使用。

販売拠点においても持続可能性を向上

LVMH「LIFE 360プログラム」の店舗エコデザイン基準に従って、ディオールは販売拠点を刷新する包括的目標を掲げます。エネルギー効率を高め建材物の責任ある調達を実現することで、販売拠点とビジュアル マーチャンダイジングに再生可能資材を用いたデザインを増やし、将来的なリサイクル率を高めます。

1 0 0 % 100%のブティックが、2030年までにLVMH LIFE in STOREのエコデザインガイドラインを適用する予定です。