2025年春夏 オートクチュール ショー

マリア・グラツィア・キウリによる2025年春夏 オートクチュール コレクションは、テイラリングの記憶というテーマを呼び起こすもの。特に過去数世紀にわたるクリエイティビティと時間の経過を超越することで、

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ルック

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The Flowers We Grew (私たちが育てる花)

2025年春夏 オートクチュール ショーに向けて、マリア・グラツィア・キウリはインド人アーティストのリシカ・マーチャントに、壮大でひときわポエティックなインスタレーション*の考案を依頼しました。カリシマ・スワリ、チャーナキヤ工房、チャーナキヤ工芸学校により大型のテキスタイルパネルへと生まれ変わった、9つの絵画で構成されたこの魅惑的なアンサンブルは、うっとりするようなカラーで彩られ、没入型の視覚風景を形成しています。イマジネーションの力と、フェミニニティの素晴らしい多面性にオマージュを捧げる作品です。


* ロダン美術館の庭園で開催された、ディオールのショーで披露された作品。2025年1月28日~2月2日の5日間にわたって一般公開されます。

ディオールのおとぎ話

2025年春夏オートクチュール コレクション ショーのルックは、独自の時間軸に置かれ、フェミニティの新しい多面的なビジョンを提示しました。そこには過去と未来、夢と現実の間をたゆたう特別な時間が流れています。テイラリングの記憶をこれまでにない方法で解読し直すことで、マリア・グラツィア・キウリが探求し、疑問を投げかけ再解釈したのは、ディオールのアイデンティティを形作ってきたいくつかのライン。

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© Sarah Piantadosi

詩情あふれるパンクスタイル

神々しいほどに美しく壮麗なモヒカンにちりばめられたフラワーとラフィアの羽根が、それぞれのシルエットに魅惑的なパンク風のオーラを醸し出します。精巧なディテールを施したアイテムから想像力を刺激され想起させられるのは、力強く野心的な、それでいて繊細なヒロイン。コレクションに宿る変容のテーマを体現するかのように、シューズのストラップやフィッシュネット ソックスが、足首から脚全体を包み込みます。透け感で遊んだ魅力的なかくれんぼで、ディテールの魔法にクチュールらしいオマージュを捧げました。

© Sarah Piantadosi

バックステージ

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© Elena Dottelonde