SCAD FASH LACOSTEが

《Christian Dior: Jardins Rêvés》を開催

フランスのラコスト地方より、サバンナ カレッジ オブ アート & デザイン (SCAD) が、SCAD FASH Lacosteで開催される2025年5月8日開幕の展覧会《Christian Dior: Jardins Rêvés》についてお知らせします。《Christian Dior: Jardins Rêvés》は、クリスチャン ディオール クチュールとSCADのコラボレーションにより特別に制作・企画された展覧会です。クリスチャン ディオール クチュールのエキシビション キュレーターであるエレーヌ・スタークマンがキュレーターを、SCAD FASHミュージアムのクリエイティブ ディレクターであるラファエル・ブラウアー・ゴメスと、ファッション展示・運営のアシスタント ディレクターであるアリエル・スタークがオーガナイザーを務めるこの展覧会では、クリスチャン・ディオール自身と、彼の後継者となったクリエイティブ ディレクターたちがデザインしたオートクチュールの衣装、スケッチ、アクセサリーを厳選してご紹介します。

「クリスチャン・ディオールのビジョンは、ノルマンディーの植物の輝きから生まれたものでしたが、そのビジョンがこの夏、SCAD FASH Lacosteで満開を迎えます。風光明媚な南フランスがもたらす抜群の景色を背景にした、ディオール史上初となる南フランスでの展覧会で、アイコニックなクチュールがラコスト地方ののどかな美しさを引き立てます。クリスチャン・ディオールの画期的なニュールックから、優れた後継者たちの傑作まで、高等教育を提供する大学の所在地として最も素晴らしい土地を舞台に、卓越したイノベーションの遺産を讃える展覧会です。SCAD FASH Lacosteのエレガントな世界へぜひお越しください。今年の夏、皆さまにお会いできることを楽しみにしています」

PAULA WALLACE SCAD 創立理事長

《Christian Dior: Jardins Rêvés (クリスチャン・ディオール:夢の庭園)》では、クリスチャン・ディオールが幼少期を過ごしたグランヴィルの邸宅から、1950年に購入したモントルーの家まで、花々と庭園に対する彼の深い愛をたどります。ムッシュ ディオールにとって、花の独特のエッセンスはエレガンス、美しさ、静けさの象徴であり、最大のデザインインスピレーションでもありました。《Jardins Rêvés》はメゾン創設者のクリスチャン・ディオールと、彼の後継者であるイヴ・サンローラン、マルク・ボアン、ジャンフランコ・フェレ、ジョン・ガリアーノ、ラフ・シモンズ、マリア・グラツィア・キウリが1905年から2025年にかけてデザインした美しいシルエットおよそ30点、アクセサリーやフレグランス60点以上の展示を通して、メゾンの伝説的な歴史においてクリエイティビティに影響を及ぼしてきた、ブランドの豊かなストーリーを伝える展覧会です。

咲き誇る花をイメージした《Jardins Rêvés》では、花をテーマにしたプリントや植物の刺繍が徐々にその姿を表します。あたかも、訪れた人々が緑豊かな秘密の庭園を偶然見つけたかのようです。スペインのスタジオ、ワンダ バルセロナがスペシャルキュレーターを務めた紙のインスタレーションと、SCADのために特別に作られた、カトリーヌ・ディオールの庭園を再現したフラワーデザインによって、ギャラリーの舞台装置はフローラルな没入体験へと変容しています。クリスチャン・ディオールのコラボレーターとして知られるルネ・グリュオーが描いたファッションイラストや、クリスチャン・ディオールのアイコニックなコレクションに見られる花のインスピレーションを掘り下げた、ディオールのプレススケッチのセレクションも見どころです。

展覧会の最後を締めくくる「好奇心の部屋」には、ハットやヘッドピース、シューズ、ハンドバッグ、コスチュームジュエリー、フレグランスなど、60点以上のアクセサリーのセレクションが展示されています。広大なラベンダー畑と、多種多様な花々。SCAD Lacosteが誇るプロヴァンスの風景とルベロン渓谷が、フランス有数のクチュリエを探求する素晴らしい旅において、南フランスらしい背景を提供しています。

「クリスチャン・ディオールのクリエイションの中心には、いつも花がありました。その形、変化し続ける色、細やかなディテールのすべてが、グランヴィルの邸宅で家族と過ごした楽しい幼少期の記憶を思い起こさせたのです。クチュリエになった彼は、自身のカントリーハウスのために思い描いた庭園でコレクションをスケッチしました。未来のファッションを創造するため、パリの喧騒から遠く離れ、自然に回帰する必要があったのです。1957年に彼が亡くなった後、花を最も大きなインスピレーションのひとつとして捉えた後継者たちは、花を用いた独自のアプローチをそれぞれに編み出しました。今日、自然にとても近い、クリスチャン・ディオール自身も愛したであろう環境で、ディオールのクリエイションを展示できることを本当に嬉しく思います」

HÉLÈNE STARKMAN
文化プロジェクトディレクターおよびエキシビション キュレーター

《Christian Dior: Jardins Rêvés》は、SCAD Lacosteが2025年スプリングシーズンに開催する複数のイベントの軸となるでしょう。他に、DRIFTによるマルチセンサー インスタレーション常設展の公開や、卒業生による《Studio Bee 100% Made by SCAD》《Musée SCAD Lacoste》《SCAD Alumni Atelier Rue des Artistes》を予定しています。シーズンの始まりを記念して、5月6日〜7日、SCAD Lacosteは地域のアーティスト、コラボレーター、大切なゲストたちと祝賀イベントを主催します。ディオールの代表者は、特別対談や講義、関連プログラムを通して、世界ランク上位の優れた学位プログラムに参加しているSCADの学生たちと交流します。

「SCADのための特別な展覧会で、ディオールとコラボレーションできることを大変光栄に思います。この展覧会のキュレーションは芸術性、クラフツマンシップ、イノベーションが融合した斬新なもので、ディオールのレガシーを象徴するタイムレスなエレガンスと大胆なクリエイティビティを紹介しています。今回は特に、クリスチャン・ディオールの時代から現代までディオール メゾンに貢献してきた、先見の明あるデザイナーたちの作品を取り上げました。これをきっかけに新たなアイデアが生まれ、クリエイティブな探求心が育まれ、次世代のアーティストたちがファッションとデザインの枠を超えていけるよう願っています」


RAFAEL BRAUER GOMES
SCAD FASH エキシビション部門クリエイティブ ディレクター

Christian Dior: Jardins Rêvés is on view May 8–Sept. 28, 2025, at SCAD FASH Lacoste.